銀山平で車中泊した翌朝、外気温は1度を示していた。
昨日昼間の27度とは雲泥の差だ。
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越後駒は早くも陽が当たり出して白く輝いている。
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石抱橋には山中泊だったのか、無人の車が2台。
それに新たに到着した車も1台。
昨日の混雑が嘘の様だ。

今日も暑くなりそうだが、流石に現在の1度の気温では防寒対策が必要。
その為沢登り用の超撥水アンダー上下を着込んで行く。
脱ぐ時の煩雑さを考えると躊躇するが、それも仕方が無いか。
雪面は固く締まっているので、スキーは背負って出発。
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先ずは雪の河畔を進んで行く。
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その先で藪の出た崖のトラバースが2ヶ所ほど。
この一帯は遅い時期には藪になっているので、それを避けて除雪されていない国道352号へ迂回して行くのだが、それを失念していた。
足元は北ノ又川の激流で、また背負ったスキーが藪に引っ掛かり易く、落ちたら確実にアウトになるので慎重に進んで行く。

その先で身体も温まり、堪らずに防寒用着込んだアウターを脱ぐ事にした。
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いつものデブリ。
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骨投沢に懸かる橋は半分ほど顔を出している。
今シーズンの上越県境帯は大雪だったので、こちらも同様と考えていたが、意外と雪解けが進んでいる。
それ程の降雪は無かったのだろうか。あるいは最近の高温で一気に雪解けが進んだのだろうか。
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雪解け水が滝になって流れ落ちる場所だが、こちらも地肌が顔を出している区間が予想以上に広がっていた。
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やがて柳沢出合いへ到着。
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そこからは北ノ又川とは分かれて、柳沢へと入って行く。
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その先で、いつもの2つ目の枝尾根へ取り付き、道行山へ至る稜線を目指して高度を上げて行く。
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途中から望む柳沢。
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見た目にも沢は割れておらず、また雪解け水の音も聞こえて来ない。
これなら帰路は、道行山から一気に柳沢を滑って下れる様だ。
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そこからも急登が続く。
それにしても、背中から陽に照らされて暑さが半端ない。
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暫くして石抱橋で会ったソロさんが追いついて来た。
やはりスキーだったが、暫く会話後は先に行って貰った。
残念ながら最近は歩くペースが遅くなり、若い方と同じには進めない。
古希の声が近づいていて、これも仕方が無い事なのだが。

やがて傾斜が緩んで来て、道行山へ続く稜線が見渡せる様になって来た。
稜線は結構薮が出ている。
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白と青を背景に新緑が新鮮だ。
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稜線下の藪を潜り抜けていると、目の前に曲がりくねった樹。
多分雪の重みで折れたのだろうが、見事に復活していた。
その生命力の強さに驚かされる。
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その先で稜線へ。
快晴の空をバックに越後駒が引き立つ。
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そこからは一路道行山を目指して稜線を進んで行く。
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遠望した通り、稜線上は雪解けが進んでいた。
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反面その御陰で、花々も咲き出していた。
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途中で下って来る3人パーティと擦れ違う。
山中泊だった様だ。
相変わらず雪の途切れた場所が出て来る。
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花の写真を撮るのに忙しく、結構時間が掛る。
それでも特に急ぐ必要も無いので、まあ良いか。
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やがて藪も無くなり、道行山へと続く最後の急傾斜。
ここで単独の若い登山の方に追いつかれた。
スキー靴でここまで登って来たのを感心される。
スキー靴では無く兼用靴なのだが、説明するのも面倒なので、そのままにした。
歩く事に関しては、どちらも大差なく歩き難いので、まあ良いか。
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その先で道行山。
そこから望む越後駒と、そこへ至る尾根筋。
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道行山からは小倉山との鞍部を目指してスキーで滑って行く。
ここでシールを剥がして滑ったが、どうやらそれが悪影響してしまった様だ。
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鞍部からは再びシール装着し、小倉山は南面をトラバースして行く。
しかしその途中で、シールがスキーから外れるアクシデント。
間の悪い事に谷側の左脚側。
どうやら接着面に水分が入り込んでしまい、接着性が無くなってしまった様だ。
シール装着時に滑走面の水滴は拭き取ったのだが、それが不十分だったのだろうか。

それでも騙し騙しで百草ノ池手前の小ピークへ到着。
ここで件の若い登山者が休んでいた。
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此処で休憩がてらに、シールとスキー滑走面を天日干し。
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その後は先ずは前駒を目指して出発。
雪面は所々に亀裂が入っている。
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やがて前駒へ到着。
何とここで時刻は昼少し前。
花の写真撮影やシールの天日干しなどで時間を取られた事もあるが、予想以上に時間を費やしてしまった。

前駒から望む山頂方面。
残念ながら雪解けは相当進んでいる。
一見タキハナ沢源頭部なら滑れそうだが、よく見ると雪が途切れている個所が多数で、連続して繋がってはいない。
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やがて駒の小屋への急登の取り付きへ。
丁度一人下って来る様だ。
いつもなら此処は、小屋からスキーで滑って降りられるのだが、取り付き最下端は雪の幅が僅か。
タキハナ沢側は大きなクレバスで、そちらは利用できそうもない。
その為今回は、残念ながらスキーは背負って下る事になる様だ。
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急傾斜を登り上げ駒の小屋。
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そこからは山頂を目指して最後の登り。
黄砂だろうか、雪面は全体的に黄変している。
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やがて山頂へ到着。
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③へ続く。