ビューポイントで昼食休憩していたら、白髪岩で休んでいた件のペアが来た。
どうやらスーパー林道へ戻る様で、ここからは南アルプスも見えると伝えたら、双眼鏡を持ち出して暫く眺めていた。
稲含山からの往復かと尋ねられたが、説明するのも面倒なので、否定はせずにいた。
それ程間違っている訳では無いので、まあ良いか。

ペアが去った後も暫くのんびりしていたが、ビューポイント滞在も丁度1時間になったので、それを潮時に次の目的地の稲含山へ向かう事にした。

再び白髪岩へ戻り、そこからは笹原を急降下して行く。
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物見山とのコルからは、古道ルートへと分け入って行き、少しでランドマークの植林標識へ。
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伐採直後は枝が邪魔して通れなかったが、今はその放置された樹々の枝や幹本体も朽ちて来て歩き易くなっている。
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物見山の北面へ入ると、ルートは判然としなくなる。
それでも、ここは通い慣れた場所なので、適当に藪を避けながらトラバースして行く。
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やがて羽毛山北稜の取り付きと合流。
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そこからは快適な尾根歩き。
葉も未だ濃い緑では無く、新緑が目に優しい。
風は相変わらず冷たいが、火照った身体には丁度良い。
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その先で本日2度目の南稜コル。
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そこからは急斜面に取り付いて行く。
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そこを登り上げると、相変わらずツツジが花盛り。
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ふと足元を見ると、大型獣の糞。
どうやら熊さんの様だが、それほど大きくは無い。
結構日にちが経ているが、10数年前にこの近くで遭遇した事もあり、これを見ると緊張感も高まる。
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落葉の堆積している中進んでいたら、突然ヤマドリが横切った。
飛ばずに地面を這う様に走って行ったが、どうやら数匹いたヒナを守る為飛べない振りをして外敵を誘導しようとしている様だった。
それでも突然いなくなった親鳥を探す為、ヒナは鳴きながら後を追っていたので、これでは誘導の効果は殆ど無さそうだ。
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危害を加えるつもりは無いので、そこから第二の急傾斜へ急いで取り付いて行く。
そこを登り上げると、再びツツジの花々。
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稲含山頂も間近。
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花の写真を撮るのに忙しいが、それでもやがて稲含山山頂へ。
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時刻は14時過ぎ。
誰も居ない山頂で暫く景色を堪能する事にした。
荒船山の左には雪の穂高・槍が見えるが、逆光に霞が加わりクッキリとは見えない。
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浅間山と四阿山も同様。
今年の四阿山スキーは、終始雪質に恵まれなかったが、来年に期待したいものだ。
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遠く苗場山辺りは未だ雪が残っている。
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谷側方面も同様。
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日光白根は雪があるのかは判然としない。
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毎度の事だが、周囲が音を立てて風が吹いていても、稲含山頂は殆ど風は吹かない。
今回も同様で、陽射しの強さを和らげるほどの風では無い為、とにかく暑い。
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それでも新緑の山肌を眺めていると、心も洗われる様だ。
本日辿って来た白髪岩からの尾根を望む。
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金峰山と小川山。
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御座山から左へ続く尾根末端の向こうに、微かに見えるのは南アルプスの間ノ岳辺りだろうか。
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山頂で景色を堪能していたが、時刻は15時近くになり、それを潮時に尾根ルートで下山した。
いよいよ藪山シーズンに突入だが、コロナ禍も落ち着いて来た様で、今年は遠出が出来るだろうか。