白髪岩先のビューポイントで、ホットドリンクで一息付きながら眺望を楽しむ。
晴れ渡っているが、遠くは霞んでいる。
それでも暫く眺めていたら、その霞の中に薄っすらと冠雪の山がある事に気が付いた。
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霞んでいるので、山容は今一つハッキリしない。
それでもその場所は、御座山と荒船山の中間位置。
そこは北アルプスの穂高・槍連峰だろうと、持参していた単眼鏡で確認してみた。
結果はやはりそうだった。
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これで南アルプスも見えれば大満足なのだが、残念ながらそちらは雲に隠れている。
取り敢えず一方は見えたので、これで良しとしよう。

そうこうしている内に時刻は12時近く。
昼食時だが空腹感は無いので、次の目的地の稲含山で食事する事にして戻って行く。
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物見山は迂回して、いつも通りの西面古道ルートで戻って行く。
葉が落ちているので、樹林帯でも陽が注いで暖かく明るい。
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やがて羽毛山。
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その北面を下り出したら、登って来るソロさんと遭遇。
ここは初めてとの事で白髪岩までの所要時間を尋ねられたが、時刻は12時半。
南稜コルから下るとしても、下山は夕方になりそうと伝えたら断念した様だが、羽毛山山頂までなら直ぐそこと伝えて別れた。
それにしても、これで本日は3パーティ6人目。
人に会う事は稀なルートなので、随分と特異な日になった。
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更に北上して行くが、樹間からは次の目的地の稲含山頂が良く見える。
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やがて南稜コル。
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此処まで来たら、往路の西風とは異なり、逆向きの東風になっていた。
やはり天気は下り坂の様だ。

コル先の急斜面を喘ぎながら登っていたら、背後から熊除け鈴が聞こえて来た。
多分先ほどのソロさんだろうが、その後鈴の音は遠ざかって行ったので、コルからは夫婦ケヤキへ通じる杣道を下って行った様だ。

2つ目の急登を越えると、山頂ビューポイント。
そちらからは話し声が聞こえて来るので、無人では無い様だ。
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その先で稲含山頂。
残念ながら雲の様子から天気は確実に下り坂。
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山頂には往路で擦れ違った4人パーティと、途中で擦れ違ったソロさんとは異なる二人。

その方達が下山した後は、遅めの昼食をしながら眺めを楽しむ。
辿って来た白髪岩からの尾根を望む。
写真右側の最も高いピークがそうだ。
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東から北の方面は雲りがちで見えない。
本日は北部を取り止めて正解だった様だ。
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浅間山周辺も雲の中。
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白髪岩先で見えていた穂高・槍連峰が見えるかと思ったが、遠くの霞みが増している。
おまけに時刻は14時近くで逆光気味。
その為条件が悪く、薄っすらと見えるのみだった。
まあその内にハッキリと見る機会も訪れるだろうと、今回は白髪岩先から見られたので良しとしよう。
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その後も誰も居ない山頂でノンビリしていたが、雲も多くなって来たのでそれを機会に下山した。
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白髪岩ルートで、1日の内にこんなに人と出会うとは予想もしていなかった。
これも葉が落ちて歩き易くなった御陰だろうか。
とは言っても、このルートは明瞭な道がある訳ではない。また熊の生息域でもある。
その為、それなりの準備を怠らずに入山する事を願ってやまない。